冷蔵ショーケースを用意する場合、レンタルにするかリースにするか、迷うこともあるでしょう。レンタルとリースはどちらも製品を借りる方法ですが、状況や目的によって選択する必要があります。短期的な利用ならレンタル、長期的な利用であればリースがおすすめですが、契約期間だけでなく、その他の点についても違いがあるので把握しておきましょう。リースとレンタルの違いやそれぞれのメリット、デメリットについてお伝えします。
レンタルとリースの違い
リースとレンタルは契約期間や貸出経路（方法）、メンテナンスや修理などにおいて違いがあります。レンタルは借りる際にはレンタル会社にあるものを借りる、というのが一般的です。基本的にはレンタル会社が用意しているものの中から選ぶため、選択肢は限られます。中古であることも多いでしょう。
貸出日数も数日など短期間であることが多いです。レンタルの費用は、必要な日数分の支払をします。一方、リースは一般的にリース会社が購入して貸し出すという方法です。利用者の要望に合わせたものを用意でき、新品を利用することができます。リースは短期間の場合もありますが、数年からなど長期にわたる契約が多いのが特徴です。支払はリース料率と期間で算出された費用を払います。
また、リースの場合は修理やメンテナンス費用は契約者が負担しますが、レンタルの場合は修理やメンテナンスはレンタル会社が負担することになっています。
冷蔵ショーケースをレンタルするメリット
必要な期間だけ借りることができる
冷蔵ショーケースを短期間で借りるならレンタルがおすすめです。必要な期間だけ借りることができ、費用も日割りや月額料金だけですみます。もし、途中で必要がなくなれば解約もできます。リースの場合途中で解約できないので、利用しなくなった後も利用料を払わなければなりません。イベントなどで冷蔵ショーケースが必要になった場合など、レンタルなら期間中の費用だけですみます。近いうちに冷蔵ショーケースを購入する予定がある場合も、レンタルの方がおすすめです。費用や解約のことを考えず、気軽に借りることができるのがレンタルのメリットです。
修理費用やメンテナンス費用がかからない
冷蔵ショーケースを壊してしまった場合も修理義務はありません。故意に壊したという場合は別ですが、壊れてしまった場合、修理費用はレンタル会社が負担します。特別な理由がなければ、メンテナンスをして返却する必要もありません。修理費用やメンテナンス費用について心配しなくてよいのもレンタルのメリットでしょう。
冷蔵ショーケースを新品で購入するデメリット
基本的に中古品である
レンタルの場合、レンタル会社が所有する製品を借りることになるので、新品が用意されたなどのタイミングでなければ中古品を借りることになります。もちろん、きれいに掃除や消毒もされて清潔な状態ではあるものの、製品によっては傷があったり、汚れが付着していたりすることもあるかもしれません。
選択肢の幅が狭い
希望する機能やデザインのものがないこともあります。レンタル会社にある製品の中から選ばなければならないため、選択肢の幅は狭くなります。もっと多機能で高性能の製品を借りたい、と思ってもそれがないと借りることができません。
リースと比べると料金が割高
修理費用やメンテナンス費用はかからないのですが、その分利用料金は高くなります。年単位で製品を借りたいなど、利用する期間によってはリースの方がお得になることもあるでしょう。
冷蔵ショーケースをリースするメリット
初期費用を抑えられる
飲食店などを開業する際には、冷蔵ショーケース以外にもさまざまな費用がかかります。それらを購入するには高額な資金が必要です。リースを利用すれば初期費用がかからず、冷蔵ショーケースだけでなく必要なものを揃えることが可能です。支払は月々のリース料金だけなので、高額な初期費用を用意する必要もありません。初期費用のお金が用意できないためお店を開店できない、という場合にリースは便利な方法と言えるでしょう。
希望に合ったものを利用できる可能性が高い
レンタルの場合は選択肢が限られてしまうケースが多いですが、リースの場合は要望に合ったものを用意してくれます。新品を借りられるのもメリットです。性能やデザインについてもお店に合った、便利なものを利用できます。快適に使うことができるだけでなく、ショーアップ効果の高いものを選べば利益にもつながりやすいでしょう。
固定資産税の申告や手続きが不要
固定資産税はリース会社が負担するので、固定資産税の申告や手続きをしなくてすむ点もメリットです。毎月の支払も明確なので、将来的な資産計画も立てやすいでしょう。リース期間が終了した後、必要ながくなればリース会社が引き取ります。処分するための費用もかかりません。
冷蔵ショーケースをリースするデメリット
購入代金よりも割高になることが多い
初期費用もかからず、毎月の支払額も少額ですむ場合も多いのですが、総支払額を計算すると購入するよりも高額になります。高額で支払をしても、自分のものにならない点もデメリットと言えるでしょう。ただし、中には条件付きで買い取りできるケースもあります。
途中解約ができない
初期費用がかからないからとリースにしても、契約期間中にお店をやめてしまった場合、解約ができないため契約期間が終わるまで支払は続きます。お店をやめなくても、契約した冷蔵ショーケースとは異なるものを使いたくなる場合もあるかもしれません。扱う商品が増えたり、変更になったりすれば、サイズや機能、デザインなども異なる冷蔵ショーケースを使いたくなる可能性があります。その場合でも、残債は払っていくことになり、別途ほかの冷蔵ショーケースを用意しなければならない場合は二重で支払をしていかなければなりません。
契約年数やリースをする機器については扱う商品や流行などのことも考え、よく検討することをおすすめします。リース契約は将来的なこともよく考えて契約する必要があります。中には連帯保証人は求められるケースがあるといった点も覚えておきましょう。
冷蔵ショーケースを揃えるならサブスクキッチンがおすすめ
レンタルやリースにはメリットやデメリットもあり、迷うことも多いでしょう。選択肢の一つとしてサブスクリプションを提供するサブスクキッチンを検討してみるのもおすすめです。
サブスクキッチンとは
サブスクキッチンなら短期だけ、長期だけ、といった制限がなく、1年～7年といった中長期的な契約ができます。リース同様、初期費用はかからず月額費用だけを支払うシステムです。レンタルのように中古だけということはなく、ご要望に合った冷蔵ショーケースを用意いたします。新品を利用できるので、機能的にも便利で快適に使うことができるでしょう。
メンテナンスや修理費用を抑えられる
メンテナンスや修理費用もサポートしてもらえるので、追加費用なども少額ですみます。火災や自然災害、盗難商品破損などについての補償もあるので安心できる点も大きなメリットと言えるでしょう。
買取も可能
長期の利用なら買取も選択できます。レンタルの場合は製品を返却しなければならず、リースの場合は再度契約を結ぶ必要がありますが、サブスクキッチンは買取して自分のものにすることができます。
サブスクキッチンでは返却も可能ですがほかに割引延長といったサービスも提供しているので、そのときの状況や意向に合わせた選択が可能です。