飲食店の新たな調理機器として、スチコン(スチームコンベクション)が注目を集めています。スチコンは、焼く・蒸す・炒めるなどの複数の調理が1台で可能なマルチ調理機器です。導入の際にはレンタルやリースの他にサブスクリプション型のサービスも提供されており、それぞれメリットがあります。ここでは、スチコン(スチームコンベクション)のレンタルやリース、サブスクサービスの特徴やメリットについてご紹介します。
レンタルとリースの違いとは
レンタルとリースはどちらも機器を「借りる」サービスですが、その特徴は大きく異なります。
レンタル
レンタル会社が保有する機器を借りる短期的な契約形態です。1日単位での利用も可能で中途解約の自由度も高く、故障時の無料交換などのサポートも充実しています。ただし、機器は基本的に中古で、中長期利用の場合はリースより割高になる傾向があります。
リース
必要な機器をリース会社に代理購入してもらい、長期契約で利用する形態です。新品の機器を比較的安価に利用でき、再リースや買取も可能ですが、原則的に中途解約はできず、メンテナンス費用は利用者負担となります。
レンタルとリースは初期費用や契約期間、メンテナンスの負担などを考慮し、事業形態に合わせて選択することが重要となります。
スチコン(スチームコンベクション)をレンタルするメリット
導入時の金銭的負担を極力抑えられる
スチコンは高価な厨房機器であり、購入には数百万円規模の投資が必要となりますが、レンタルなら月々の支払で運用を開始できます。
機器のメンテナンスに関する懸念が解消される
スチコンは精密機器であり、定期的な点検や清掃が不可欠ですが、レンタルではこれらの保守管理をレンタル会社が担当します。突発的な故障が発生した時も専門スタッフによる迅速な対応が期待でき、必要に応じて代替機の手配も行ってもらえます。
契約期間の柔軟性
繁忙期だけの一時的な増設や、新メニュー開発のための試験的導入など、状況に応じた柔軟な運用が可能です。 そして、使用したものの期待通りの効果が得られない場合、こちらから契約を終了できる選択肢があることは導入時の不安を軽減する要素となるでしょう。
スチコン(スチームコンベクション)をレンタルするデメリット
スチコンのレンタルを検討する際は、いくつかの制約やデメリットについて理解しておきましょう。
月額コストの設定
レンタルにはメンテナンスサービスや保険料が含まれているため、月々の支払額は決して安価とは言えません。長期間の使用を想定している場合、購入やリースと比較してトータルコストが割高になる可能性がある点には注意しておきましょう。
機器選択の制約
レンタル可能な機種は、レンタル会社が保有している商品に限定されるため、最新モデルや特殊な機能を備えた機種がなかったり、在庫が少なかったりする可能性があります。そのため、希望通りの機種を導入できないケースも想定されるでしょう。
使用感・性能面が不安定の可能性
レンタル機器は基本的に中古品となるため、使用感や性能面が新品に比べて不安定である恐れがあります。スチコンは温度管理や蒸気量の調整が重要な機器であり、前に使用した店舗の使用状況などによって、調理の品質にばらつきが生じるかもしれません。
様々な制約
レンタルの際は使用方法や設置場所に関する細かな制約が設けられることもあり、店舗運営の自由度を制限する要因となる場合があります。
スチコン(スチームコンベクション)をリースするメリット
新品機器を無理のない資金計画で導入できる
スチコンは調理品質に直結する重要な機器であり、新品の機器を導入することは性能面の信頼性を確保するうえで影響が大きいと言えます。また、毎月の支払額が固定されているため長期的な収支計画が立てやすく、機器を購入する場合よりも資金を内装工事や人材採用といった他の重要項目に振り分けることができます。
機種選択の自由度
リースでは、購入時と同様に店舗のコンセプトや提供メニュー、調理スタッフの習熟度など、具体的なニーズに合わせて機種を選択できます。多くのモデルの中から理想的な仕様の機器を選べることは、店舗の競争力向上にも繋がるでしょう。
税務面
リース料は経費として計上できるうえ、固定資産税の負担はリース会社が担うため、経理処理の負担を軽減できます。そして、リース期間終了後は再リースによる継続使用や買取による完全所有への移行など、状況に応じた選択が可能であり、メリットの多い選択肢だと言えるでしょう。
スチコン(スチームコンベクション)をリースするデメリット
スチコンをリースで利用する際には、いくつかのデメリットも存在します。
トータルの支払額
機器のリースでは、月々のリース料を合計すると購入価格を上回るのが一般的です。これはリースの料金にリース会社の手数料や保険料などが含まれているためで、高額な機器であるスチコンの場合、その差額は決して小さくありません。
契約期間の拘束
リースでは一般的に3年から7年という長期契約が基本で、途中解約は原則として認められません。そのため、店舗の業績不振や経営方針の変更によって機器の返却や変更を検討したい場合でも、残りのリース料を一括で支払う必要が生じる可能性があります。
機器の保守管理に関する責任が発生
リースでは機器の定期的なメンテナンスや修理費用が別途必要となるケースが多く、スチコンは精密機器であるため、こうした費用も高額になる可能性があります。
契約前の審査
リースは契約前の審査がレンタルに比べて厳格であり、開業して間もない店舗や個人事業主の場合は保証人などが必要となる場合があります。
スチコン(スチームコンベクション)を揃えるならサブスクキッチンがおすすめ
飲食店の厨房機器導入において、レンタルやリースに代わる新たな選択肢として注目を集めているのがサブスクリプションサービスの「サブスクキッチン」です。
「サブスクキッチン」の特徴は、従来のレンタルやリースの良い点を組み合わせた柔軟な利用形態です。新品のスチコンを初期費用なしで導入でき、契約期間も1年から7年まで選択できます。長期契約の縛りもないため、事業計画に合わせた期間設定が可能です。
また、基幹部品の保守や修繕がサービスに含まれている点も大きな魅力です。スチコンは精密機器であり、定期的なメンテナンスが欠かせません。「サブスクキッチン」ではこれらの費用が月額料金に含まれているため、突発的な出費を心配せずに済みます。さらに、火災や自然災害、機器の破損などの補償も充実しており、安心して運用できる環境が整っています。
そして、契約終了後の選択肢も魅力的です。機器の返却だけでなく、買取のオプションも用意されているため、使い慣れたスチコンを長期的に使用することができます。特に、開業して間もない飲食店や新規出店を検討中の方にとって、初期投資を抑えながら最新のスチコンを導入できる点は大きなメリットとなるでしょう。
レンタルとリースのメリットを併せ持った「サブスクキッチン」は、スチコンを導入する際の選択肢として多くの魅力があります。飲食店の事業者の方は、導入時の選択肢としてぜひご検討ください。