飲食店での食器洗い業務は時間的なコストがかかるため、業務用食洗器の導入は業務効率をあげる選択肢の一つです。業務用食洗器を購入する際には、新品と中古どちらを選ぶべきか悩む方もいるでしょう。今回は、業務用食洗器の新品と中古について、メリットとデメリットを解説するので、食洗器購入の際の参考にしてみてください。
業務用食洗器と家庭用食洗器の違い

食洗器には業務用の他に家庭用があり、違いがわからないという方もいるでしょう。2つの違いは、洗浄時間と、使われる洗剤の種類にあります。
家庭用食洗器は1回の洗浄に20~30分程度かかりますが、業務用食洗器は1分~1分半程度で洗浄可能です。業務用食洗器の洗剤は洗浄する力が強いため、洗浄時間も早くなります。
また、家庭用食洗器は弱アルカリ性の洗剤を使いますが、業務用食洗器の洗剤は強アルカリ性です。業務用食洗器では洗剤の泡は洗浄の邪魔になるため、泡が立たない洗剤が使われています。
業務用食洗器を新品で購入するメリット

衛生面
きれいで衛生的である点が、新品の業務用食洗器のメリットです。当然ですが、新品の食洗器は一度も使われていないため、中古品のような汚れを気にする心配がありません。衛生面を気にする人にとっても、気兼ねなく使えます。
保証
新品で購入した場合は、保証が付いているケースがほとんどです。食洗器に限った話ではありませんが、製品を製造するうえでミスは起こりえるため、製造時のミスによって初期動作不良や故障が起こりえます。そのミスをカバーするため、無料交換や修理の保証があるわけです。
万が一業務用食洗器が壊れてしまった場合は、修理費用が発生します。保証書があれば、動作不良や不具合があった際にも、自己負担なしでの新品交換や修理などの対応をしてもらえます。保証には期限がありますが、期限内であれば故障時の自己負担の心配もありません。また、メンテナンスを無料でおこなってくれる保証もあるため、業務用食洗器の寿命延長にもつながります。
高値で売却できる
新品の業務用食洗器は、中古と比べて高く売れるメリットもあります。数年で飲食店を閉店、または機器を買い替えるなどの場合は、高い値段で売却できるかもしれません。中古品としての価値が高いうちに手放すことになれば、新品で購入した時の費用を一部でも回収できます。
業務用食洗器を新品で購入するデメリット

初期費用
新品の業務用食洗器は、購入価格が高くなる点に注意しなければいけません。新規開店の際に新品の業務用食洗器を購入した場合は、出店の際の初期費用が高くなるデメリットにつながります。また中途購入の場合でも、新品の食洗器を購入する費用と、食洗器を導入することによるメリットを比較する必要があります。性能や容量などで価格が違うので一概には言えませんが、同じタイプのものを比べた際に、中古などの選択肢と比べて費用がかかる点は一番目に付きやすいデメリットです。
廃盤の機種は手に入らない
気に入った機種があったとしても、廃盤になるなど新品で手に入らない可能性もあります。特に今使っているものを買い替える場合、同じタイプのものを希望しても、新品が流通していないケースもありえるので、購入を検討する際に調べておくとよいでしょう。
納期
納期が中古よりも長い点も、新品の業務用食洗器のデメリットです。業務用食洗器の納期が長いために、新規出店が遅れたり、買い替えまでの間は手で食器を洗わなければいけなかったりします。手で食器を洗う手間が発生すると、他の業務に回せる時間が少なくなり、オペレーションに支障が出るかもしれません。新品の業務用食洗器を購入する場合は、いつ納品されるのかもしっかり把握して、できるだけ早めに注文しておいてください。
業務用食洗器を中古で購入するメリット

新品と比べて値段が安い
中古品はすでに一度使われた製品であるため、新品より安い値段が設定されています。食洗器の購入費用を抑えられるため、他の設備に費用をかけたり、料理の材料に費用をかけたりできます。中古の食洗器を購入すれば予算を圧迫せずに済むため、予算が限られている場合はおすすめです。新規出店の場合、最初は中古品を購入し、運営資金に余裕が出てから新品に買い替える方も多いようです。
さまざまな年代の食洗器が販売されている
中古の業務用食洗器には、さまざまな種類が存在します。製造場所が国内か海外か、さらにさまざまな年代の食洗器も販売されている点もメリットと言えるでしょう。愛用の食洗器が壊れた場合でも、廃盤になっていれば新品で手に入らないケースがあります。中古品であればまだ販売されている可能性があるため、探してみましょう。買い替えを検討する際、使い慣れた食洗器に似た性能の製品が見つかったり、同じ製品があったりします。
納品が早い
中古の業務用食洗器はすぐに納品してもらえるため、すぐ業務に導入できる点もメリットです。中古品はすでに現品があるため、購入してから納品までの期間は短く済みます。オンラインであっても、すぐに発送してもらえるため、数日で使えるようになります。新品の場合は、メーカーへのお取り寄せや在庫確認が必要になるため、納品に時間がかかるケースもあるでしょう。
業務用食洗器を中古で購入するデメリット

故障や不具合のリスク
中古品はすでに何年か使われていた製品であるため、新品と比べて故障や不具合が起こるリスクが高くなるでしょう。中古品が安いからといって、すぐに壊れて別の中古品を購入するとなると、新品を購入するより割高になる可能性があります。また、故障や不具合の修理を希望しても、廃盤などになっている場合は製品のパーツが生産されていない可能性もあります。新品と違って保証もない場合が多いので、使えなくなるリスクがあることは覚えておきましょう。
必ずしも希望した製品があるとは限らない
中古品は新品と比べて種類が豊富であるというメリットがありますが、必ずしも希望した製品があるとは限りません。製品によっては流通量が少なく、中古市場でも代替え品が見つからないリスクも考えられます。購入品の動作不良などで代替え品を希望する場合は、特に注意が必要です。すぐに代替え品が用意できないと、食洗器が来るまで手洗いでの食器洗いが必要になったり、使い慣れない製品について調べたりする必要があります。
使用感がある
中古の業務用食洗器は、長年使われている製品です。中古品は、買い取ったあとに洗浄などを施し、使用できる形で再販売しますが、摩耗や傷はどうしようもありません。そのため、新品と比べて、摩耗や傷などの使用感はゼロにできません。中古品の使用感を気にするのであれば、新品の業務用食洗器を選ぶのがおすすめです。
業務用食洗器を揃えるならサブスクキッチンがおすすめ

業務用食洗器の購入を検討している方には、「サブスクキッチン」がおすすめです。サブスクキッチンでは、新品の機器を初期費用なしで、月額費用で使用することができます。
リースとも異なり、契約期間を1年~7年に設定でき、保守修繕もサービスに含まれているため、使用中に不具合があってもメンテナンスをお任せすることができます。また、サブスクは長期的な契約終了後にそのまま機器を買取できるオプションがあるので、サブスクで利用した機器をさらに長期的に使用することも可能です。
お客様の都合に合わせて、新規開業や製品入れ替えなどさまざまなケースで対応できます。業務用食洗器に限らず、厨房機器は高価なものも多いため、機器を揃えようとする際には予算に困る方もいるでしょう。飲食店の厨房機器の購入などを検討している方は、「サブスクキッチン」をご検討ください。