飲食店での食器洗い業務は時間的なコストがかかるため、業務用食洗器の導入は業務効率をあげる選択肢の一つです。業務用食洗器を購入する際には、新品と中古どちらを選ぶべきか悩む方もいるでしょう。今回は、業務用食洗器の新品と中古について、メリットとデメリットを解説するので、食洗器購入の際の参考にしてみてください。
業務用食洗器と家庭用食洗器の違い

食洗器には業務用の他に家庭用があり、違いがわからないという方もいるでしょう。2つの違いは、洗浄時間と、使われる洗剤の種類にあります。
家庭用食洗器は1回の洗浄に20~30分程度かかりますが、業務用食洗器は1分~1分半程度で洗浄可能です。業務用食洗器の洗剤は洗浄する力が強いため、洗浄時間も早くなります。
また、家
新品の業務用食洗器を購入すると費用が高くなるため、食洗器のレンタルやリースの利用を考える方は多いでしょう。レンタルとリースとではサービスの内容が異なるため、実際に利用する前に覚えておくと便利です。今回は、業務用食洗器のレンタルとリースの、メリットとデメリットを解説するので、実際に利用する際の参考にしてみてください。
レンタルとリースの違いとは

レンタルとリースのどちらも機器の所有権はレンタル会社、リース会社のもとにある点では同じですが、様々な違いがあります。
まず1つ目に、契約期間の違いがあります。レンタルの契約期間は1日~1週間程度であり、リースの契約期間は数年間です。また、レンタルで提供される機器は、一般的には他の契約でも使用した中古であるのに対し、リースの機器はリースするために購入した新品です。
さらに、レンタルとリースには納期の違いもあります。レンタルの場合、レンタル会社の手元にある商品を貸し出すため、比較的短納期での納品が可能です。一方、リースは新品を購入するため、メーカーの在庫などの状況によっては時間がかかるケースがあります。
業務用食洗器をレンタルするメリット

必要な時期にだけ利用できる
レンタルは数日の契約が可能であり、例えば新しい食洗器が納品されるまでの間だけ利用したいときに便利です。新規開店の際も、新品で購入した業務用食洗器が開店の日まで間に合わないときでも、食洗器をレンタルすれば問題はありません。また、業務用食洗器のレンタルは短納期での納品が可能であるため、急に食洗器が壊れた場合も対応が可能です。
イベントなどのスポットでの利用にも向いており、リースの契約期間に含まれないような短期間の使用にはレンタルを利用するとよいでしょう。食洗器のトラブルが起きた際など、気軽に契約と解約ができる点がレンタルのメリットです。
支出の管理がしやすい
業務用食洗器にはメンテナンスが必要なケースがありますが、メンテナンス費用もレンタル会社が支払ってくれます。レンタル費用を支払うだけでよいため、予定外の出費がなく支出の管理がしやすいというのもメリットと言えるでしょう。また、レンタルの料金は購入するときと違って経理で経費計上ができるため、減価償却などの面倒な計算も不要になります。経理管理も大切な業務の1つなので、業務上の不便が少なくなるのはメリットです。
業務用食洗器をレンタルするデメリット

衛生面
業務用食洗器のレンタルで提供される製品は、一般的には中古品です。そのため、レンタルを利用した場合は、中古の食洗器を利用しなければいけません。中古の食洗器は使用感があり、故障や不具合のリスクが新品と比べて高いというデメリットがあります。摩耗や傷なども見られる可能性があるため、衛生面を気にするのであれば、レンタルは向かないかもしれません。
製品の種類に制限がある
製品の種類も希望のものが選べないかもしれない点にも注意が必要です。レンタルの場合、レンタル会社が所有している機器の中からレンタルするものを選ぶ必要があります。希望した種類の機器がない場合は、レンタル会社のラインナップから選ばざるを得ません。故障によって業務用食洗器をレンタルする場合、使用していた食洗器とレンタルした食洗器との使い方の違いに、短期的とはいえ時間を割かれる可能性があります。希望する製品がある場合は、直接購入するほうが向いている場合もあるでしょう。
月額料金が割高
食洗器のレンタルは、リースと比べて月額料金が割高です。理由として、レンタルに出す食洗器の保守や修繕、会社の固定資産税の支払いなどもレンタル会社が支払うためです。レンタル会社の費用負担が重いため、レンタルの際に料金を高く設定せざるを得ません。数日利用するだけであれば予算への影響は軽くなりますが、利用する期間が長くなる場合は同じ期間だけリースするより費用は高くなります。もし長期的に利用する予定があるなら、リースや購入など別の方法とのトータルの費用を比較してみるとよいでしょう。
業務用食洗器をリースするメリット

銀行の融資枠を使わずに済む
業務用食洗器をリースするメリットは、費用の支払いのために銀行の融資枠を使わずに済む点です。リースをする際は、リース会社が業務用食洗器を購入してお客様に提供したり、保有している食洗器を貸し出ししたりします。リース会社が購入した業務用食洗器は、お客様に貸し出しても、所有権はリース会社にあります。つまり、業務用食洗器を担保にした、購入費用の借金であるわけです。リースを利用する際は、銀行の融資枠を使う必要はありません。そのため、急なトラブルにあった際の借り入れ金額を増やせるメリットになります。
会計処理をおこなう必要がない
業務用食洗器に限らず、10万円以上の物品を購入した場合は、基本的には固定資産として扱われ、固定資産税を払わなくてはいけません。固定資産税の計算は、固定資産税評価額の計算など、経理の専門知識が必要です。リースの場合は、業務用食洗器の所有権がリース会社にあるため、税金の支払いもリース会社がおこないます。会計処理をおこなう必要がなく、飲食店の業務に専念できる点もメリットです。
支出の管理がしやすい
リースを利用する場合は、毎月決められた料金を支払うだけであるため、支出の管理がしやすいメリットもあります。支出の金額がわかれば、使える金額もわかりやすいため、資金計画も立てやすくなります。
処分する手間がない
契約期間が終わった際は、リース会社が製品を引き取るだけであるため、利用者が処分する手間がかかりません。ただし、契約期間が来たら必ず返さなくてはいけない点は注意が必要です。使う期間がわからない場合は、業務用食洗器を購入するのがおすすめです。
業務用食洗器をリースするデメリット

審査がある
リースを利用する際は、リース会社の審査に合格しなければいけません。また、個人でリース契約する場合は連帯保証人が必要になる可能性があります。レンタルほど気軽に契約できない点は押さえておきましょう。
購入するよりも費用が割高
リースの場合は、購入するよりも費用が割高になります。例えば、新品の業務用食洗器の購入費用が40万円であれば、リース費用は総額で70万円程度になるケースも。新品で購入するほうがトータルでの出費を抑えられるため、初期費用などを含め、どちらがよいか検討する必要があります。
リースの場合は、飲食店を閉業する際にも注意が必要です。リース期間の途中で飲食店を閉業した場合であっても、契約の途中終了ができないからです。リース契約は名義変更を受けつけていないケースがほとんどであるため、他の人に契約を引き継ぎできません。そのため、飲食店を閉業しても契約満了までリース費用を支払い続けなければいけない点は要注意です。
返却する義務
リース契約で提供してもらった業務用食洗器は、自分の所有物ではないため、契約終了後は返却する義務があります。業務用食洗器の所有権はリース会社にあり、自分のものにしたい場合は購入費用を支払わなければいけません。しかし、リース費用を払い続けたうえで、契約期間終了後に買い取る場合は、最初から購入するときと比べてさらに割高になります。買い取った後は自分の所有物となるため、最終的な処分の費用も含めて検討が必要でしょう。
業務用食洗器を揃えるならサブスクキッチンがおすすめ

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