ゴーストレストランのメリット・デメリットを徹底解説！おすすめのサービスも紹介

ゴーストレストランとは、主にデリバリーで食事を提供する飲食店のことです。お店を運営するための店舗はありますが、調理や事務所としての機能しかなく、お客様を迎え入れる席はありません。

実店舗がない理由から「ゴーストレストラン」と呼ばれています。デリバリーを基本とする店舗が一般的ですが、テイクアウトが可能な飲食店もあります。どちらの場合でも、店舗スペースは最小限でよく、デリバリー事業者が商品を届けるため、最低限の人員で運営が可能です。

ゴーストレストラン自体は、違法ではありません。実店舗がないだけで普通の飲食店と変わりがないため、許可を得て運営している場合は、違法にはなりません。

飲食店運営の許可とは、「食品衛生法」に基づいた許可のことです。店舗や調理場の衛生環境が保たれているか判断するために、清掃や消毒などの基準があります。飲食店を運営する前に、保健所の審査や検査をパスしなければならず、許可が得られると「飲食店営業許可証」が発行されます。

また、飲食店経営では、食品衛生責任者を配置しなければなりませんが、講習を受けることで資格取得は可能です。これらの許可や資格があれば、ゴーストレストランでも違法になりません。しかし、一部の店舗は保健所の許可を得ずに運営しているところもあるため注意が必要です。許可を得なくても運営してもいいと勘違いしないようにしましょう。

ゴーストレストランは実店舗がなく、注文するお客様は、アプリやインターネットを通した写真でしか料理を判断できません。ところが、写真や文章で実際の料理以上に見せることは可能です。実物と比べて著しく質を向上させる行為は禁止されているので、料理の見せ方には十分注意してください。

ゴーストレストランのメリットは、飲食店経営のハードルが低い点です。開業経験のない方が小さく初めて、事業が成功したら規模を大きくすることができます。

ゴーストレストランは開業資金が少ない点が魅力ですが、一方で経営を続けるための課題もあるため注意が必要です。始めるためのハードルは低くても、継続するためのコストが高くなる傾向があります。

ゴーストレストランの始め方は、まず料理を考えるところからです。料理が決まったら、調理スペースの確保に進みます。

調理スペースは、自宅でも可能ですが、一般住宅だと衛生面を保つための条件確保が難しく、保健所の許可が得られない可能性があります。自宅で調理する場合、自宅と調理場を仕切る壁や扉の設置が必要です。床1ｍの高さまで水で丸洗いできる素材に変える必要があり、虫の侵入を防ぐ網戸や、換気システムの設置も必要になります。調理スペースの確保には、自分で店舗を借りて運営するやり方の他に、シェアキッチンやゴーストレストランの運営会社とFC契約を結ぶ方法もおすすめです。

調理スペースが確保できたら、人材を確保します。ゴーストレストランは、自分1人だけで運営することも可能です。併せて、「食品衛生管理者」の免許取得や、保健所への「飲食店営業許可」の申請もしておきます。

続いて、料理の撮影を行います。デリバリープラットフォームとの契約や、食材や容器も確保しておきましょう。これらすべての作業が終わったら、営業開始です。