飲食店の厨房にとって、シンクは作業効率と衛生管理を左右する要です。ひと口にシンクといっても、2槽シンクや3槽シンク、水切り台付きやキャビネットタイプなど多様な選択肢があります。用途やスペースに合った一台を見つけることが大切です。こちらのコラムでは、業務用シンクの選び方や購入を考えている方におすすめのサービスを紹介します。
業務用シンクの種類

業務用シンクは、用途や設置環境に応じてさまざまな種類があります。代表的なのは以下の6種類です。
- 1槽シンク:小規模な水場に最適で、パントリーなど補助的な用途におすすめです。
- 2槽シンク:飲食店でよく使われる基本的なタイプです。食材と食器を分けて洗うことができます。
- 3槽シンク:自治体の規定で必須となる場合があり、大規模厨房で重宝します。
- 水切り付きシンク:作業台が一体化したタイプで、スペースの限られた厨房に便利です。
- ごみカゴ付きシンク:食べかす処理が簡単で、ラーメン店などで活用されています。
- 舟形シンク:槽が浅く調理がしやすい形状で、寿司屋など魚介類の調理がしやすいのが特徴です。
選ぶ際は保健所の基準をしっかりと確認したうえで、サイズ、バックガードの有無などを検討するのがおすすめです。
業務用シンクを選ぶポイント

業務用シンクは、厨房の衛生管理や作業効率を左右する重要な設備です。適切なシンクを選ぶために押さえておきたいポイントを3つ紹介します。
バックガードの有無
シンクの後部に「バックガード」が付いていれば、壁に水が流れたり跳ねたりするのを防ぐことができます。壁際に設置する場合はバックガード付きがおすすめです。また、バックガードには蛇口を取り付けることもできますが、奥行と高さの寸法に注意しましょう。水のみの蛇口「単水栓」の場合は奥行5cm、高さ10cm以上、水とお湯の蛇口「混合栓」の場合は奥行6cm以上が必要です。
サイズ選び
シンクのサイズは、厨房のレイアウトや用途に合わせて選びます。幅だけでなく奥行にも気を付けて他の厨房機器との配置を考え、スムーズな動線を確保しましょう。奥行の主流サイズは45cm、60cm、75cmです。小型店舗には45cmのコンパクトタイプが適しており、大型の鍋などを洗うことが多い厨房では60cm以上を選ぶと便利です。
素材の選択
業務用シンクの素材には主にステンレスが使用されています。ステンレスは錆びにくく、耐久性が高く衛生的です。製品名などで使われる「SUS430」や「SUS304」はステンレスの種類を示しており、SUS430は一般的なシンクで使われる素材、SUS304はより耐久性が高く錆びにくい素材で、利用頻度の高い大型厨房に最適です。
業務用シンクを選ぶ際の注意点

業務用シンクは飲食店や施設の厨房に欠かせない設備ですが、選び方を間違えると保健所の営業許可が下りない場合もあります。以下の注意点を押さえ、適切なシンクを選びましょう。
基準を確認する
シンク選びで最初にすべきことは、保健所の営業許可基準を満たしているかを確認することです。食品衛生法では、食材と食器の洗浄を別々に行えるよう、通常は2槽以上のシンクが必要とされています。ただし、場合によっては食器洗浄機を1槽とカウントする場合もあります。また、槽サイズにも基準があり、幅45cm×奥行36cm×深さ18cm以上が一般的です。基準は地域で異なるため、必ず保健所で確認しましょう。
作業効率を考える
厨房の広さや用途に応じて、作業しやすいシンクを選ぶことも重要です。たとえば、狭い厨房にはコンパクトなサイズのシンクが適している一方、大型の寸胴鍋を洗うことが多い場合には深いシンク、調理作業を兼ねるなら舟型シンクが便利です。シンク選びでは、実際の作業動線を想定して検討しましょう。
収納スペースを活用する
シンクの下部が収納棚になっているタイプもあります。限られたスペースを効率良く使いたい場合に便利で、洗剤や調理器具を収納するのに役立ちます。扉付きで中身を隠せるタイプや、扉なしで素早く取り出せるタイプなど、好みに合わせて選べます。
業務用シンクを中古で揃えるメリット

開業時に初期費用を抑えたい方には中古シンクの購入が有効な選択肢となります。ステンレス製のシンクは、耐久性が高く錆びにくいため、中古でも十分に利用可能です。以下に中古業務用シンクを選ぶメリットを詳しく紹介します。
初期費用を抑えられる
業務用シンクを新品で購入する場合、価格が数十万円になることもありますが、中古であれば新品の半額以下で購入できる場合があります。特にステンレス製のシンクは長期間使用できるため、価格を抑えつつも質の良いシンクを手に入れることができます。限られた資金の中で高品質な設備を揃えやすくなります。
状態が良いものも多い
中古シンクは、販売前に清掃やオーバーホールが行われることが多く、使用状態が良好なものも多く出回っています。冷蔵庫などと違いシンクは機械的な部品が少ないため、故障リスクが低く、中古でも十分に活用できます。購入前には、傷や凹み、清掃状態を確認し、納得のいくものを選びましょう。
早期導入が可能
中古シンクは即納品として販売されている場合も多いため、新品を取り寄せるよりも早く導入できるという利点があります。開店準備に時間をかけたくない場合や、すぐに営業を開始したい場合に便利です。
業務用シンクを中古で揃えるデメリット

業務用シンクを中古で購入することには、初期費用を抑えられるといった大きなメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。中古シンクを選ぶ際は、これらの点をしっかり把握しておくことが重要です。
故障のリスクが高い
中古シンクは、長年使用されていた可能性が高いため、故障や不具合のリスクが伴います。特にシンクは頻繁に使用されるため、使用年数が長ければ長いほど、部品の劣化や水漏れ、排水不良などが発生する可能性があります。購入後に問題が発生した場合、修理費用や手間がかかることを考慮しておく必要があります。
修理用部品が見つかりにくい
古い型のモデルや流通量が少ないモデルの場合、シンクに不具合が生じた際に、修理に必要な部品が手に入らないこともあります。
使用感や摩耗がある
中古の業務用シンクは、使用感や摩耗が避けられません。いくら清掃しても、シンクの表面に傷や汚れが残ることがあります。見た目だけでなく、衛生面からも大がかりな清掃が必要な場合もあるでしょう。新品のシンクに比べると、外観や使い心地に差が生じる可能性があるため、これを許容できるかどうかを考える必要があります。
在庫が限られている
中古シンクは新品のように大量に在庫があるわけではなく、欲しいタイミングで適切なものが見つからないことが多いです。人気のモデルや特定のサイズのシンクは特に在庫が少なく、すぐに手に入れることが難しい場合があります。なるべく早くリサーチを始め、タイミングを逃さないようにすることが大切です。
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