飲食店を営業する上で、食材を冷やしたり保存したりするのに、業務用冷凍庫は欠かせません。ただ、業務用冷凍庫を購入するとなると新品か中古かでも、迷うところでしょう。どちらを購入するにしても、それぞれメリットとデメリットが生じます。中古と新品の特徴を比較しながら、購入よりもお得で使いやすいサービスを紹介していきます。
業務用冷凍庫と家庭用冷凍庫の違い

業務用冷凍庫と、家庭用冷凍庫には大きな違いがあります。
まずは、サイズと容量です。家庭用は、数人分の飲食物を保管しておくだけでいいので、サイズも容量も小さめです。一方で業務用は、多人数のお客さんに備えて大量の食材などを保存する必要があるので、サイズも容量も大きいのはわかりやすい特徴でしょう。
更に、冷凍庫内の温度も違いがみられます。家庭用は、最大で約マイナス18℃の設定で、細かな温度調節が可能です。一方で、業務用はマイナス20℃前後から、最大でマイナス80℃までとかなり低い温度の設定ができるようになっているのです。
他にも、業務用の方が頑丈な作りで、耐久性に優れていると言えるでしょう。
業務用冷凍庫を新品で購入するメリット

業務用冷凍庫を新品で購入するメリットは4つあります。以下で紹介します。
最新の機種が使える
業務用冷凍庫も年々新しいものが開発され、昔と比べると機能性に優れています。新品を購入するなら、好きなメーカーの使いやすい最新式のものを購入することが可能です。省エネ機能も発展しているので、電気代節約にも役立つでしょう。
キレイで衛生面でも安心
新品なので、中古品とは違って前に誰も使用していません。外も中もキレイで、傷や汚れもありません。また、冷凍庫は長期間食品を保存すると、どうしてもにおいが付着しやすいですが、新品ならその心配もなく衛生的で安心できます。
保証付きなので不具合にも備えられる
新品の業務用冷凍庫には、数年のメーカー保証がついています。万一不具合が起きたり、故障してしまったりしても、保証期間内なら割安か、場合によっては無料で修理してもらえます。中古品には保証はないので、新品の方が安心でしょう。
不要になったら高く売れる
もしお店で不要となっても、状態にもよりますが、新品なら高い値段で売却できる可能性があります。一方、中古品だと既に購入時に中古なので、再再販となると値段がつかない場合もあるでしょう。
業務用冷凍庫を新品で購入するデメリット

業務用冷凍庫を新品で購入するデメリットは3つあります。以下で紹介します。
中古よりは値段が高い
新品の業務用冷蔵庫は、何と言っても値段の高さが最大のネックとなります。サイズは容量、機能性などの条件によって価格は違ってきますが、十数万円から高いものだと60万円位かかる場合もあります。飲食店には、他にも機器が必要なので、業務用冷凍庫だけにお金をかけるわけにもいかないでしょう。新品は清潔で機能性にも富んでいますが、初期投資がかなり高くなってしまうでしょう。
納品が遅くなる可能性がある
新品だと販売店に注文しても、すぐに納品してもらえるとは限りません。例えば、人気のメーカー、機種だと在庫切れになっており、取り寄せなければならないケースもあるでしょう。販売店に取り寄せて配送となると、数週間かかる場合もあり、お店のオープンに間に合わないリスクが生じます。
予想外に早く故障するリスクもある
新品だからといって、全く不具合が起きないかというと必ずしもそうではありません。使いやすくて清潔でいいと思っていても、思いがけず数年で故障してしまうことも十分あり得ます。保証期間外だとしたら、修理代がかかり負担も大きくなるでしょう。
業務用冷凍庫を中古で購入するメリット

業務用冷凍庫を中古品で購入するメリットは3つあります。以下で紹介します。
新品よりも値段が安い
中古の業務用冷凍庫は、新品よりもリーズナブルな点が最大の魅力だと言えるでしょう。機種や状態にもよりますが、中古品市場で掘り出し物に出会えたら、新品の半額以下で購入できる場合もあります。特に新規オープンするお店では、できる限り初期投資を抑えたいはずなので、そういう点では中古品は重宝します。
新古品や展示品なら新品に近い
ショールームなどに展示してあった展示品や、外箱だけが破損した新古品も、未使用ですが中古品として扱われます。省エネ機能などの機能性も新品並みで、見た目もキレイな中古品が中古価格で手に入るので、かなりお得だと言えるでしょう。
納品が比較的早い
中古品は現品限りなので、中古販売店で購入すれば、すぐに配送してもらえる場合が多いです。一方で、新品は在庫なしでメーカー取り寄せになると、搬入までに時間を要することになるでしょう。
業務用冷凍庫を中古で購入するデメリット

業務用冷凍庫を中古で購入するデメリットは3つあります。以下で紹介します。
傷や汚れ、においなど使用感がある
中古の業務用冷凍庫は、以前に使っていた人がいるため、清掃してあっても汚れやにおいがついていることがあります。また、長年使用していたものだとキレイに使っていても、細かな傷がついてしまうものです。特に新規オープンのお店で内装がキレイなのに、厨房機器が中古だと統一感がなくなる可能性もあるでしょう。また、使用感があると、どうしても衛生的に問題がないか、不安になってしまものです。
年式は古いタイプが多く故障しやすい
中古品は使用期間にもよりますが、新品に比べるとパーツが劣化しており、不具合がいつ起きてもおかしくありません。特に年式が古いものだと、購入からさほど日が経っていないのに、故障してしまうこともあります。故障すると保証がついていないと修理代もかさんで、結局新品を購入するのとあまり変わらないということにもなりかねません。
修理部品が製造されていない場合もある
中古の業務用冷凍庫が故障した場合、修理すれば済むというわけにはいかないこともあります。特に年代物の業務用冷凍庫の場合、修理部品をメーカーに取り寄せようとしても、廃盤になっている可能性があります。廃盤となれば、修理部品が手に入らないので、修理できず結局廃棄処分、買い直しということになってしまうでしょう。
業務用冷凍庫を揃えるならサブスクキッチンがおすすめ

業務用冷凍庫を購入する場合、中古でも新品でもそれなりの値段がするので迷うところです。それならば購入するよりも効率的で無駄がない、サブスクキッチンのご利用をおすすめします。
サブスクキッチンは、新品の業務用冷凍庫を含む、厨房機器が月額料金で使用できるサブスクサービスのことです。他のサービスよりも品揃えが豊富で、自分の好きなメーカーの使いたい最新機種の業務用冷凍庫が、リーズナブルな料金で使えるのでとてもお得です。
初期費用は無料で、月額4000円から利用できます。飲食店を開業するお店からは、初期費用は抑えられると絶大な支持を得ています。事業資金を有効活用でき、毎月利用料金が決まっているので、設備投資費も計画的に使えると人気です。契約は、1年から7年と中長期なのが特徴です。
万一不具合が起きても、サブスクキッチンの方で修理、修繕を請け負ってもらえるので安心できます。また、契約終了後は割引料金で契約を延長するか、返却するか、資金を出して買い取るかの3つの選択肢があります。年単位で契約し、数年後に新しい機種の業務用冷凍庫で再契約することも可能です。
新規オープンの飲食店のオーナさんからも、購入するより資金面での負担がないのに、購入したものと同じように使える点がよいとの声も寄せられています。