飲食店が電気契約をするときのポイントと料金を抑えるおすすめサービス
飲食店が電気契約をするときのポイントと料金を抑えるおすすめサービス
物価や燃料費の高騰が続く昨今。飲食店を経営するオーナー様の中には、店舗運営のコスト増加にお悩みの方が多いのではないでしょうか?お店を運営するために発生するさまざまな経費の中でも、電気料金は空調、照明、厨房設備などさまざまな場面に関係します。電気契約について見直すことは、よりよいお店づくりを効果的に進めるためにも大切なポイントになるでしょう。こちらのコラムでは、飲食店の電気契約について解説します。
飲食店を営業・開業するときに考える電気契約とは?
心地よい空間や美味しい料理をお客さまに提供するには、電気が欠かせません。2022年度に経済産業省が行った調査では、飲食店で消費している電気・ガス・灯油などのエネルギーのうち、5割以上を電気が占めていることが分かっています。また、宿泊・小売りなど他のサービス業と比べても、延べ床面積当たりのエネルギー消費量は、飲食店が最も大きいことが示されています。
このような調査からも、飲食店を経営・開業するときにどのような電気契約を結ぶか考えることは、店舗運営のコスト削減を効率的に進めるために軽視することができない事柄といえるでしょう。
電気の契約はどこでもいいのか
電力市場の自由化
これまで日本国内での電気の供給は、各地域の大手電力会社が独占していました。しかし2000年から、電気料金の引き下げなどを目的に、新しい事業者も電力小売業界に参入できる「電力自由化」が段階的に進められました。2016年4月には一般家庭向けの電気小売りへの参入も解禁となり、全面自由化されました。これを受け、ガスや情報通信など異業種から電気業界に参入する「新電力会社」が数多く生まれています。経済産業省が公表している情報によると、2024年3月29日時点で小売電気事業者に登録している事業者数は729件に上ります。
各電力会社独自のサービス
この自由化によって、家庭や店舗は、契約する電力会社を自由に選べるようになりました。どの会社から電気を買っても、今と同じ送配電網を使うので電気そのものの品質や停電の起こりやすさなどは同じです。各電力会社は料金やサービスで他社との差別化を図ろうと、携帯電話やガスなどの契約と組み合わせることで電気料金がお得になるプラン、電力会社が指定した日時に節電すると割引になるサービスなどを打ち出しています。
飲食店は電気使用量が多い分、店舗にあったプランに切り替えるだけで電気代が節約できる可能性があります。数多くの事業者が提供している多彩な料金プラン・サービスの中から、店舗にぴったりのプランを見つけることが飲食店経営のコスト削減の重要なカギとなるでしょう。
電力の種類とは?低圧電力と高圧電力の違い
電力会社が供給する電力プランは、使う規模によって「低圧電力」「高圧電力」「特別高圧電力」と大きく3種類に分かれます。
低圧電力
毎月の電力量が50kW未満の場合は「低圧電力」となり、家庭や小規模商店などが当てはまります。さらに「低圧電力」は、電気のパワー「電圧(ボルト)」の違いによって「従量電灯」と「動力」の2種類に分かれます。「従量電灯」では、一般的な照明、家電などを使うために必要な100Vの電圧を使うことができます。4つ穴コンセントを使用するような業務用冷蔵庫や業務用エアコンなどを使うには、200Vの電圧にも対応している「動力」の契約が必要です。一般的な照明も業務用設備も使う店舗では、「従量電灯」と「動力」の両方を契約する必要があります。
高圧電力
毎月の電力量が50~2000kW未満の場合は「高圧電力」となり、中小規模のビルや工場、病院などが多く当てはまります。6,000V以上の高圧で受電するので、キュービクル(高圧受電設備)を敷地内に設置する必要があります。
特別高圧電力
毎月の電力量が2000kW以上の場合、「特別高圧電力」となり大規模工場などが主な対象です。20,000V以上の高圧で受電するので、キュービクル(高圧受電設備)を敷地内に設置する必要があります。
飲食店と動力契約について
飲食店を経営・開業するにあたって、動力契約が必要かどうかは、店舗でどのような電気設備を使うかによって変わります。
設備によっては「動力契約」が必要
4つ穴コンセントの業務用エアコンや業務用冷蔵庫、特殊な厨房機器を使用する場合には、自動的にハイパワーな設備に対応している「動力」契約が必要になります。まだ使用する設備が決まっていない場合や、設備の買い替えを検討している場合には、動力契約をどうするかという視点を持つことが大切です。
動力契約の料金
動力契約の料金は一般的に、基本料金が従量電灯に比べて高い代わりに、使った電気に応じて支払う料金の単価は安く設定されています。また、その単価は季節ごとに変動する場合が多いです。一見、従量電灯と動力の2つの契約を結ぶのは割高に思えますが、単価を踏まえればたくさん電気を使う飲食店では動力契約を結んだ方が料金を抑えられる場合があります。設備そのものの値段や店舗の将来像を含め、慎重にシミュレーションすることができればいいですね。
動力契約の種類
さらに動力契約には、「負荷設備契約」と「主開閉器契約」と種類があります。「負荷設備契約」は、ハイパワーな電圧が必要な設備の容量の合計から基本料金が決まる契約で、各設備を長時間フル稼働させる店舗でよりお得になります。「主開閉器契約」はメインブレーカーの容量によって基本料金が決まります。一度にハイパワーな設備を使うことが少ないのなら、最小限のブレーカー容量を選ぶことで料金を抑えることができます。
電力会社を選ぶポイント
飲食店のオーナー様が電力会社を選ぶときに最も大切なことは、その料金プランが店舗に合っているかどうか見極めることといえるでしょう。
店舗運営全体を見渡しながら検討する
よりよい電力会社を見つけるポイントは、どんな設備を使うのか、どの時間帯に電力を多く使うのか、ガスや携帯電話など他のサービスとの組み合わせはどうかなど、店舗運営全体を見渡しながら検討することです。電力契約の見直しは、顧客満足度を下げたり大きな投資をしたりすることなく実現できる有効なコスト削減策です。正しい情報を集め、積極的に検討していきましょう。
電力契約に関わるトラブルに注意
一方、電力小売の自由化が浸透するに従い、電力契約に関わるトラブルも発生しています。消費者庁の注意喚起では、「資料請求だけしたつもりなのにいつの間にか契約を締結させられていた」「勧誘を断り切れず契約してしまった」などの事例が挙げられています。契約トラブルを避けるためにも、国の登録を受けた電力会社かどうか、契約期間、解約金の有無、割引対象期間など契約内容をよく理解したうえで契約を結びましょう。
電気を契約するならEPARKでんきがおすすめ
各電力会社が提供している料金プラン・サービスにはさまざまな特徴があります。それぞれのプランのメリット・デメリットを見極め、店舗に合ったプランを見つけることが重要です。
利用状況に応じてご利用いただけるEPARKでんき
飲食店の電気契約には、低圧電力にも高圧電力にも対応し、お店の利用状況に応じてご利用いただける「EPARKでんき」がおすすめです。電気の供給品質は変えずに、各地域の電力会社の一般料金よりもお得に利用することができます。東京電力から2023年に「EPARKでんき」に切り替えた居酒屋の場合、1年間の電気料金を約9万5千円削減することができました。
様々なプランをご用意
色々な事業者にマッチする「スタンダートプラン」をはじめ、電気使用量が多い事業者におすすめの使えば使うほどお得になる「ビジネスプラン」、業務用機器を使用する事業者向けの「動力プラン」、ガスとセットで申し込むとさらに料金が安くなる「W割プラン」など、小さなお店から大きなお店までさまざまな営業スタイルに合うプランを用意しています。EPARKでんきなら、きっとあなたの店舗にぴったりのプランが見つかるはずです。
EPARKでんきは、電気の供給品質は変わらず、お店の利用状況に合わせてご利用いただける電力サービスです。各地域電力会社の一般料金よりも安くご案内いたしますので、まずはお問い合わせください。