飲食店の売上管理は、お店の経営を成功させるための重要な業務です。でも、自己流の方法ではいまひとつ効果が感じられなかったり、手間ばかりかかってしまったりということも多いのではないでしょうか？そんなときは、お店にあったシステムなどを活用し、効率よくできる方法を見つけることが大切です。こちらのコラムでは、売上管理をしっかりと行うメリットや飲食店におすすめのサービスを紹介します。
飲食店の売上管理とは
飲食店の売上管理とは、店舗の経営状況を数値で把握し、利益をしっかりと管理するための業務です。売上が良くても経費がかかりすぎれば、経営は厳しくなります。単に売上高を確認するだけでなく、経費を差し引いた利益に焦点を当てることがポイントです。
また、売上管理の本来の目的は、経営を分析し改善することにあります。ただ単にデータを集めるだけではなく、現状を分析して改善策を練り、実行に移すことが重要です。
売上管理をおこなうメリット
売上管理を行うことで、飲食店経営に多くのメリットをもたらします。主なメリットは以下の3つです。
経営の好不調を明確にし、その理由を分析できる
売上管理をすることで、店舗の経営状況が明確になり、前年や前月と比較して現在が好調か不調か、予算に対してどうかを把握できます。不調であることが分かれば、その原因を追究して対策を練ることができ、改善への一歩を踏み出せます。逆に好調の場合は、その要因を分析することで、さらに利益を伸ばすヒントが見つかるかもしれません。売上管理は、現状を把握し、具体的な行動を導き出すための重要なツールとなります。
利益創出のための判断ができる
売上管理は単に売上高を記録するだけではなく、原価や経費も含めた利益管理を行います。売上があっても利益が出ない場合は、仕入原価や経費に問題があることがわかるため、原価や人件費の見直しなど利益を伸ばすための対策を考えることができるようになります。売上だけでなく、利益を左右する要素を漏らさずに管理することで、経営の安定化につながるでしょう。
時期に応じた対策が取れる
過去の売上データをもとに、季節やイベントごとの売上傾向を把握することができます。たとえば、繁忙期には人員を増やして対応し、閑散期には販促活動や新メニューの試作に取り組むなど、効率よく時間を活用する必要があります。売上管理をしっかりと行っていれば、時期ごとの売上の波を予測し、適切な対策を講じることが可能です。無駄なコストを抑えながら利益を最大化することができます。
飲食店の売上管理方法
飲食店の売上管理方法には、いくつかの選択肢があります。それぞれに特徴があり、店舗規模や予算に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
コストを抑えたいなら「エクセル」
エクセルは、コストを抑えて売上管理を行うのに便利です。無料のテンプレートを活用すれば、簡単に売上の記録ができます。しかし、主に個人経営の飲食店向けの方法で、複数店舗を経営している場合はリアルタイムのデータ共有やセキュリティ面での課題が残ります。
効率的に一元管理するなら「売上管理システム」
売上管理システムは、売上の記録だけでなく、損益や、予約情報、勤怠管理などのデータを一元管理できる点が魅力です。POSレジシステムと連携したり、必要なデータをフォーマットに入力したりするだけで自動的にデータが更新されます。複数店舗の情報もまとめて管理できるので、経営者の負担を大幅に軽減できます。月々の費用がかかることには考慮が必要です。
シンプルさなら「手書き」
売上管理に活用できるフォーマットが市販されているため、紙とペンがあれば手書きでも売上管理を行うことができます。営業を始めて間もないときや、コストを抑えたい小規模店舗などでは活用できますが、かなりの手間と時間がかかる点には留意が必要です。
詳細なデータを把握したいなら「POSレジ」
POSシステムを搭載したレジを使えば、会計時に自動的に売上データを集積できます。時間ごとの売上や来店人数、メニューごとの注文数などがリアルタイムで把握できるため、なるべく詳細に分析を行いたい場合におすすめです。
エクセルで売上管理を行うメリットとデメリット
エクセルで売上管理を行う際のメリットとデメリットをまとめました。それぞれを理解して、最適な管理方法を選ぶことができればいいですね。
エクセルで売上管理を行うメリット
無料で利用できる
エクセルがインストールされているPCを所有していれば、無料で売上管理を始めることができます。まずは少し挑戦してみたい、初期コストを抑えたいというオーナー様には最適です。
テンプレートが豊富
インターネットで飲食店や美容室など、業種別に使える売上管理テンプレートが多数提供されているため、すぐに売上管理を開始できます。
自由度が高い
エクセルの柔軟性を活かして、月別・日別・顧客別など、店舗のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。自由にフォーマットを作れるため、規模を問わず活用できます。
エクセルで売上管理を行うデメリット
リアルタイム更新が難しい
エクセルの場合、売上データの入力作業が必要です。多くの場合、営業終了後にまとめて入力するなどの対応となり、最新の売上情報を常に把握するというのは難しいでしょう。
慣れ、知識が必要
エクセルで複雑な売上集計を行うには、関数やピボットテーブル、マクロなど高度な操作が必要です。慣れていない場合、正確な入力や集計に時間がかかることがあります。
請求漏れのリスク
売上管理システムの多くは、自動で請求漏れをチェックできる機能がありますが、エクセルでは手作業で請求管理を行うため、請求漏れが発生するリスクが高くなります。
動作が重くなる
データが蓄積されファイル容量が大きくなったり、PCが劣化したりすると、ファイルを開くのに時間がかかることがあります。日々の業務が滞ったり、場合によってはデータが使えなくなったりしてしまうリスクもあります。
飲食店向け売上管理アプリの選び方
売上管理を効率化するためには、お店に合った適切なアプリを選ぶことが重要です。ここでは、アプリの選び方のポイントを紹介します。
使いやすいものを選ぶ
複雑な操作が必要なアプリでは、売上管理業務が担当の負担となり、かえって運営効率を下げてしまうことにもなりかねません。売上管理のアプリは、直感的な操作ができる使いやすいものを選ぶことが大切です。データ入力だけでなく、過去のデータ検索や分析も簡単にできると良いでしょう。
自動でグラフ化できるものを選ぶ
売上データをグラフや表で視覚的に表示できれば、店の状況を一目で把握でき、戦略立案に役立ちます。また、スタッフとの共有もスムーズになり、チーム全体での意識向上にもつながります。データをもとに、自動でグラフや表を作成してくれる機能を搭載したアプリを選ぶのがおすすめです。
費用対効果を考える
アプリには無料版と有料版がありますが、無料のものは機能が制限されていることが多いです。店にとって必要な機能は何かを吟味した上で、機能が揃っているか、または過剰ではないかを考慮し、費用対効果をしっかりと見極めましょう。
飲食店の売上管理はResty(レスティ)がおすすめ
飲食店の売上管理には、EPGの予約台帳システム「Resty(レスティ)」が最適です。予約情報や顧客データとともに、売上情報を一元管理でき、売上や顧客動向の効率的な分析をサポートします。
POSレジシステムとの連携が可能で、売上管理に生かせる喫食情報を自動で蓄積します。さらに、エクセルやメモ帳、メールソフトなどさまざまなソフトで編集可能な「CSV形式」でのデータ出力もでき、分析結果の共有もスムーズです。
売上管理をスマートに行いたいと考える飲食店オーナー様はぜひ一度、Resty(レスティ)をご検討ください。