近頃よく耳にする「DX」。デジタルトランスフォーメーションの略で、デジタル技術を活用して業務を自動化することを指します。そのDXの波が飲食業界にもじわじわと押し寄せ、お客様満足度やスタッフの定着率などを左右する重要な要素になっています。こちらのコラムでは、飲食業界におけるDXや飲食店におすすめのDXツールについて紹介します。
DXツールとは
DXツールとは、デジタル技術で業務を自動化し、効率よく運営するために使うシステムやソフトウェアのことです。例えば、取り組むべき業務を可視化して管理するソフトや、従業員間のコミュニケーションを円滑にするビジネスチャット、お客様情報を自動で一元管理する顧客管理ソフトなどが挙げられます。人口減少に伴う人手不足が目に見えて進む中、こうしたツールを活用して店舗運営の生産性を高めることは、これからの時代を生き抜くための重要なカギといえるでしょう。
飲食店DXとは
2018年に経済産業省が、DX推進に向けたガイドラインを公表したことを受け、さまざまな業界でDX化が進んでいます。主に大企業を中心に取り組みが広がっていたDXですが、最近では中小企業までその動きが広がっています。
飲食店でのDXというと、どのようなことが思い浮かぶでしょうか？現在、開発されている具体的なツールとしては、オンライン予約システム、お客様情報管理ソフト、タブレット端末などを使ったデジタルメニューなどがあります。いずれもデジタル技術を活用して、業務を効率化しながら、お客様の快適性も高める仕組みです。
DXといっても、用語の難しさや費用の面から、個人経営の店舗などでは「うちには関係ない」と思われがちかもしれません。人手不足や社会的な価値観の変化などを背景に、どんな店舗にとっても無視できない課題となりつつあります。この機会に、自店のDX化についてイメージを膨らませてみてはいかがでしょうか。
飲食店がDXツールを利用するメリット
飲食店がDXツールを活用することには、たくさんのメリットがあります。主なメリットを3つ紹介します。
業務効率アップ
DXツールを活用することで、飲食店の業務効率は大幅に改善します。例えば、複数のグルメサイトからのインターネット予約を自動で一元管理できるシステムを活用すれば、予約の転記や空席在庫管理の手間を省くことができます。ほかにも、タブレット端末を使ったオーダーシステムや、お客様情報を自動で記録・管理するシステム、スタッフの勤怠を管理するシステムなども店舗運営効率化に役立つでしょう。
顧客満足度向上
DXツールを活用した飲食店では、お客様も快適に過ごすことができます。複数のグルメサイトからの予約に対応している店舗であれば、多くの人が手軽に希望の日時に店を利用することができます。顧客情報管理にDXツールを活用している場合には、来店履歴や過去の注文メニューなど、手作業では管理しきれないような情報に基づいたパーソナライズされたサービスを受けることも可能です。
データ分析とマーケティング
DXツールを活用して売上データや顧客データを収集・分析すれば、マーケティングの戦略やメニュー考案に役立てることができます。人気があるメニューやそうではないメニュー、時間帯ごとの売上動向など、店舗運営の動向を客観的に捉えることで、より効果的なプロモーションが行えます。
飲食店がDXツールを導入するときの注意点
飲食店でのDXツールの活用にはたくさんのメリットがありますが、いくつかの注意点も存在します。以下に気を付けたいポイントを整理します。
ニーズの明確化
DXツールはほとんどの場合、利用料金が継続的に発生します。それぞれ便利なサービスであっても、それらの利用料金が積み重なって経営を圧迫してしまうようなことになれば元も子もありません。DXツールにできることは数多くありますが、自店で必要なのはどのようなツールなのか、ニーズや優先度を明確にしてから導入を進めましょう。
ツールの選定
DX化の広がりに伴い、多種多様なツールが次々と誕生しています。しかし、専門的すぎて使いにくかったり、操作画面が見づらかったりすれば、せっかく導入してもスタッフに浸透せず役に立たないということにもなりかねません。飲食店でDXツールを有効活用するには、そのツールの使いやすさを十分に吟味する必要があります。同じ機能を持つツールの中から、操作のしやすさやという視点で比較して、ベストなツールを選定することが重要です。
導入後の効果測定
DX化は、店舗運営をよりよいものにするための手段です。導入して終わりというような、DX化がゴールになってしまわないように気を付けたいものです。ツール導入後は、定期的にその効果を振り返り、スタッフからの意見なども参考にしながら、状況に合わせて運用方法見直していく必要があります。
飲食店のDX導入方法
では実際に、飲食店がDXツールを導入しようと考えたとき、どのように進めていけばいいのでしょうか？導入までの道筋を整理します。
DX現状分析、課題の洗い出し
具体的な検討を始める前に、店舗の現状や課題について整理するのがおすすめです。現状の業務内容や課題を改めて洗い出し、どの部分に効率化が必要か確かめます。合わせて、顧客管理が不十分、在庫管理ミスが多いなど、具体的な課題も整理してDXツールで解決できる業務はどれか検討します。
ツールの選定
DX化する業務が明確になったら、具体的なツールの選定を始めます。飲食店向けのDXツールは、さまざまな企業が開発に取り組んでおり、同じような機能を持ったツールが数多く存在します。複数のツールを比較しながら、自店のニーズやコストイメージに合ったものを探しましょう。無料体験やデモ導入などを活用するのもおすすめです。
ツールの導入
導入するツールが決まったら、申し込みをして利用を始めます。使い始める前に自店に合った使い方ができるよう初期設定が必要です。ツールによっては、初期設定や運用中に担当者が付いてサポートしてくれるものもあります。デジタルは苦手、忙しくて時間が取れるか心配というオーナー様は、そのようなサポート体制が充実しているツールを選ぶのがおすすめです。
モニタリングと評価
運用を始めてからは、定期的にツールの効果をモニタリングするのがおすすめです。当初に洗い出した課題の解決に向けて有効に機能しているか確かめ、状況に合わせて運用方法の変更などを検討する必要があります。
飲食店がDXツールを導入するなら予約台帳Resty(レスティ)がおすすめ
飲食店がDXツールを導入するなら、予約台帳Resty(レスティ)がおすすめです。予約の一元管理や、顧客情報の収集・管理、AIを使った電話予約など、飲食店の肝ともいえる顧客サービス業務をデジタル技術でサポートします。
予約管理機能では、電話予約はもちろん、複数のグルメサイトからの予約を一元管理できるのが特徴です。グルメサイトごとに管理しているときに発生する転記の手間やダブルブッキングのリスクを減らし、予約管理業務の負担を大幅に減らします。
顧客情報管理機能では、ウェブ予約情報を自動で顧客台帳に反映させたり、POSレジと連携させて注文内容を自動で記録したりすることができます。忙しい時間帯でも記録漏れのないよう、名刺の写真撮影による情報登録や手書きパッド入力ができるというのもうれしいポイントです。
そのほか、ショートメッセージによる自動の予約確認、売上動向の分析サポート、グルメサイトの設定代行など、飲食店オーナー様の業務負担を軽くする機能が満載です。店舗のDX化を考えているオーナー様はぜひ一度、予約台帳Resty(レスティ)をご検討ください。